前回の記事で、情シスが副業を行うならまずはホームページ制作がいい、という記事を書きました。(ヘルプデスクはやめたほうがいいという内容ですが、言いたかったことはこちらです。)
2021.07.09
情シスの副業でヘルプデスクは厳しい
どうもこんにちは、MD(@digitalgakari)です。前回の記事では法人口座について書いたのですが、副業を始めようかという段階では法...
この記事では、なぜ情シス的にホームページ制作がいいのか、ってことを書いていきます。べつにホームページ制作が簡単で誰でもできるなんてことを言いたいわけではなく、そんなこと思ってもいません。
むしろ、いきなり本格的なコーディングを行うとなると当然勉強が必要なのですが、これはこれでプログラミングスクールへ誘導するような展開を想像されるかもしれません。そっちでもないのでご安心ください。
私が今回伝えたいのは、有料テンプレートを使ってWordPressを構築する方法なので、まずは自分のホームページを持ちブログ機能を使って記事を書いたり、デザインをイジったりと色々試してみて、ある程度できるようになったらお客様を募集するという流れです。
情シスでの経験を活かすことができるのは、ホームページを作るときの流れなどお客様への説明と、だいたいのお客様がWebサーバとメールサーバも兼用しているので、その移行対応を一緒にやってあげられる、といった周辺サポートなのかなと思ってまして。
もくじ
情シス業務でメールサーバの移行とか行ったことあります?
情シスであれば、普段の業務で各種サーバの管理をしていますし、付随してネットワークの知識は基本的にお持ちかと思います。
私の勤め先ではEC販売などはやってませんので外部に公開しているサーバはありませんが、社外から自社FWにVPN接続して社内のサーバにアクセスするっていうのは在宅勤務が始まる前から準備していましたので、そういった管理業務をしていると嫌でもネットワークの知識はつきます。
また、メールシステムの変更なども経験がお有りかと思います。
今でいうと、Webサーバに付属していたメールシステムからOffice365導入後にExchange Onlineに乗り換えるとか、そんなときにはDNSを切り替えますが、DNS切り替えのタイミングで新旧メールサーバからメールが届くことを事前に利用者に通知したりとテンヤワンヤした経験などが、ホームページ制作を自分が業者として行う時にも生きてきます。
WordPressでホームページ作れるの?
前段で書いたとおり、私が現在サービスとして提供しているのは、レンタルサーバ上にWordPressをインストールし、有料テンプレートを使って構築するサービスです。
自分自身でコードを書くと大変ですが、有料テンプレートを使うのでコーディング時間もほとんどかからず、お客様から頂いた情報を入力していくだけで基本的な形ができます。あとは構成を考えたり、中身のコンテンツを考えれば完成するので、イチからhtmlとcssでゴリゴリ作っていくより手間がかかりません。
こういった有料テンプレートを使うと本当に写真と記事を準備するだけで、めちゃくちゃキレイなホームページができます。
クールなデザインのWebサイトを低コストで運営できる。国産WordPressテーマを多数開発するTCDブランド。業種・業界別のテンプレートも豊富にご用意。WordPress関連情報のほか、Webサイト運営・制作のヒント、Webマーケティングに関するコンテンツも日々発信中。
大手企業でもWordPressを利用している
一般的にはブログ用のCMSだと認識されていますが、先のデモサイトのように本格的な企業サイトを制作することができます。
例えば楽天も以下のホームページはWordPressです。
WordPressであれば、制作後にお客様自身が管理しようと思えばできますので、管理費用を発生させないということもできます。これはお客様にとってもメリットが大きいかと思います。
もちろん、管理もお願いしたいということであれば月額費用をいただくことになりますが、お客様にとって選択肢を持ってもらうということは満足度に置いて重要です。
自分の経験を反面教師に
過去務めた会社でホームページの更新をした時の話です。
主管部署は経営企画部で情シスは参加せず進められ、コンペなどを経て結果だけ知ることになったのですが、制作費用に300万、月額の保守費用に3万円発生していて、社内ではそれが当たり前の認識でした。
制作会社からするとリスクヘッジなども含まれるのでその費用は当然と言われそうですが、もっと安く提供できるはずという思いが個人的にありました。こんな費用かける必要ある?と。
そんなに個性的なホームページを必要としていない
BtoBの会社ですでに売上が安定している会社だと特に、会社として体裁を整えたいだけで個性的なホームページまで求めてないことが多いんですよね。
そうであれば一般的なテンプレートでなんとかなるはずで。実際問題、先程ご紹介したもので充分見栄えのいいものが完成されます。
そういった一定のニーズが拾えるはずで、もちろん大手の制作会社に任せたいという会社様はそちらへお願いしていただければいいだけの話です。
情シスがホームページ制作する際に気をつけるべきこと
ここからは実際の経験から感じた注意点など書いていきたいと思います。情シス民にとっては言わずもがなですが、セキュリティ面です。
初期設定のままだと、サイト乗っ取りなどのリスクがありますので必要な対策を取りましょう。
また、データのバックアップを別の場所に置いておくということも大事です。
少ない世代だけ取っていてウイルス感染に気づかずにバックアップを取得した世代全てが感染しており元に戻せないなんてことになったら目も当てられないですからね。正常なデータを残しておきましょう。
有事の際に備えてパートナーを見つけておく
カスタマイズを依頼されて対応できない時や、不具合がどうしても修正できない時などに備えてパートナーさんを見つけておきましょう。
当然費用がかかりますが、その準備をしておくだけで安心感が半端ないです。できれば一人の方だけでなく何人かのツテはあった方がさらに安心ですね。
見つけ方としては、Twitterも可能ですが、普通にランサーズやクラウドワークス、ココナラなどで私は知り合うことができました。
普通に実績コメントを参考にしながら発注しただけなんですが、とてもいい人に巡り合うことができました。
まとめ
今回は情シスの副業としてホームページ制作をおすすめする記事を書きました。ホームページを制作する場合、新規もありますが法人の場合だとリニューアルも案件としてよく出てきます。
リニューアルの場合だと、すでにドメインを取っていて現在のホームページがある状態で新しいものに切り替えるという手順になります。
そのあたりの知識がないと不安ですが、情シスの場合は自社ホームページの管理ですでに経験済みかと思いますので、そのあたりの周辺知識が強みになります。
実はこれ以外に情シスがホームページ制作を副業にするメリットがもう1つあるのですが、それは次回の記事でご紹介したいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント