情シスがホームページ制作で付加価値を出す方法

地域貢献と副業

こんにちは、MD(@degitalgakari)です。前回の記事で、情シスの副業としてホームページ制作をオススメしました。
今の段階でhtmlやcssの知識がなくても、wordpressというソフトウェアを使えばそこまで難しくなくホームページの体裁を整えることができます。

また、情シスの業務としてメールサーバやwebサーバの移行などでのDNSの切替も業務で行っているのであれば、ホームページ制作の周辺知識として役に立つと言うのが前回のザックリとしたまとめです。

今回の記事では、ホームページ制作だけで稼ぐのではなくて、ホームページ制作をきっかけとして最終的に企業のITコンサルなども受注することを目指してみるのはどうでしょうか、という提案内容になります。

初期構築費用と月額保守費用

安定した経営を目指すなら定期的な収入が必要で、ホームページ制作で考えた場合だと、構築して費用をいただいて終わりというビジネスモデルだと常に新規顧客が必要になりますが、構築後もサポートすることができれば定期的な収入を得られる可能性があります。

掘り下げていくと、wordpressでの制作であれば、作業工数としてはホームページ自体の構築よりも、コンテンツ制作の方に時間がかかります。

ですので、ホームページ制作費用としてコンテンツ制作の部分でどれくらい作るかによって見積りが変わってきます。ここまでが構築費用になります。

保守費用をどう見るか

初期構築が終わり、導入当初に予定していたコンテンツ制作を終えて納品したあとも、新しい製品が出た時のページ制作や、古い情報の更新など定期的なコンテンツの見直しも必要であれば、構築費用とは別に毎月の保守費用として見積もる必要があります。

ここで、どのような内容が提案できるかで月額保守費用も変わってきます。

例えば展示会開催のお知らせや役員の変更などニュース掲載や記事の修正レベルであれば、作業にかかる費用のみ頂くことになりますが、SEO対策などホームページからの集客を伸ばすお手伝いができるのであれば、webマーケティングは売上にも直結しますし、成果が認められれば成果に見合った金額を提示しても喜んで契約してくれます。

付加価値をどこでつけるか

ホームページ制作会社としてやっていくのであれば、企業として付加価値をつけるためにwebマーケティングは必須の能力になりますが、副業として実績もない状態で「御社の売上を伸ばします」と伝えたところで信憑性もなく、その場合まずはモニターを募集するなどして経験を積んでいく必要があります。

もちろんwebマーケティングの実績はあるに越したことはないので、そのためにも、構築して契約終了するのではなく、原価ギリギリにしたとしても月額保守費用をいただく形にして、毎月お客様と面談をしてもらえる環境を整えることにまずは全力を注ぎましょう。

無事に月額保守の契約を結ぶことができれば、毎月ホームページの修正箇所の確認などを行うわけですが、ここで社内IT事情をヒアリングするわけです。IT管理などの悩み事を聞き出せたとして、すぐに解決するようなことだったり今までの経験で話ができるのであれば、その場で解決させます

こういったやり取りを数ヶ月続けることができれば、ホームページ制作会社としてではなくIT全般の相談に乗って貰える人として見てもらえるようになり、今後色々な提案がしやすくなっていきます。

ホームページ管理部署と社内IT担当部署が違う場合

先方のホームページ担当者が社内ITも担当している場合はこのように話が早いのですが、違う場合も多々あって、違った場合にIT担当者にすんなり紹介してもらえればいいですが、部署間に壁がある場合のテクニックとして、「ホームページのサーバ管理など月額で頂いてますが、自社内で行えば当社との月額保守費用も削減できますよ」とお伝えすることですぐにご紹介いただけるケースがあります。

自分から月額保守削減を提案するのは薮蛇のようにも思われますが、大抵の場合、管理するサーバが増えるのも大変なのでそのまま保守を継続してもらえます

もちろん月額保守をとんでもない金額で提示していれば話は別ですが、いざとなれば保守を解約してもホームページを管理することができるという選択肢をお客様に持っていただくだけで信頼関係も深まっていきます。

ホームページ制作の後に何を提案するのか

私の場合だと、ITセキュリティコンサルにつなげます。例えば自社のIT規定とかって更新されてますか?とヒアリングをして、更新が滞ってるようであれば規定の作成サポートや代行などのご提案をします。

流れとしては情報処理安全確保支援士の事業でやったことを再利用するような形ですが、ここでそういった資格を使うことで「この人、色々できるのね」と思ってもらうことがとても重要です。

具体的には、このあたりの話をしていくわけです。

オプションとしてのヘルプデスクはアリ

ホームページの保守で訪問しているのにITコンサルを提案しろって急に言われても提案する内容が全く浮かばない、っていうことであればヘルプデスク業務の代行もアリかと思います。

前々回の記事で副業として、ヘルプデスクは受けない方がいいと言う記事を書いたので矛盾するようですが、ヘルプデスク単体で副業するのではなく、ホームページ制作のオプションとしてヘルプデスクを請けるのは、副業でヘルプデスクを行うのと同じようで違います。

ちなみに前々回に書いた記事はこちらです。

オプションで請ける場合は、さらに外注に出すことも考えて請けるべきで、どれくらいの業務があるかどうか実際にやってみて、ホームページ制作に支障が出るようであれば、ヘルプデスクを行ってる企業や個人に振ることで管理費用を見積もることができます。

前々回の記事で厳しいのではないかと書いた、副業の内容としてヘルプデスクを行うのは実際の作業者として発注されているわけで、その状態で外注に出した場合、お客様からするとその外注先と直接契約しますと言われても反論ができないのです。

それって、ホームページ制作のオプションでヘルプデスク請けても、外注先と直接契約すると言われるリスクは同じでは?と感じるかもしれません。

それはそうなんですが、先方としてはヘルプデスクの外注ができるなら元々やっているわけで、お客様がホームページ制作とヘルプデスクをそれぞれ別の会社に委託するよりも、ホームページ制作会社にヘルプデスクを頼んだ方が管理コストがかからないというメリットがあります。

まとめ

この記事ではホームページ制作を切り口にして、社内のIT環境をサポートする形で収益化するということをご提案しました。

ホームページ制作自体で利益を得ようとすると、デザインに優れるかホームページからの集客ができるかなど、特別なスキルが必要となりますが、ホームページはそこそこでいいという顧客ニーズはあるはずです。

そのニーズに価格を極端に下げることで訴求するのではなく、情シスの主戦場である企業内IT管理の分野において付加価値を提供することで顧客に喜んでもらえる仕事ができると確信しています。

最後はちょっと大げさになりましたが、こんな感じで実際にやっています。次回は現在チャレンジしているInstagramの運用について書きます。引き続きよろしくおねがいいたします。

MD / でじたるがかり

MD / でじたるがかり

はじめまして、MDと申します。現職はコンサルBIG4のIT担当者。新卒でブラック営業→倒産→派遣で社内SE→正社員登用→現職という感じで派手に氷河期を生き抜いてます。副業で地元の飲食店などのITサポートも。難病のクローン病持ち。子どもは3人。詳細は↓の地球儀アイコンをクリックしてみてください。

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現職はコンサルBIG4のIT担当者。新卒ブラック営業が倒産→転職先が見つからず上京→メーカーの情シス派遣社員→リーマンショックでクビ→商社の派遣情シス→正社員登用→13年ほど勤めたあと転職して現職。氷河期世代を生き抜いてます。/副業は地元のITサポート / 3児の父 / 情報処理安全確保支援士 / クローン病 / 詳細は↓の地球儀アイコンをクリック

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